プロジェクションマッピングと映画

プロジェクションマッピングでは、映画でも使われてきました。

家庭用の5倍の光を出すプロジェクター

プロジェクションマッピングでは、家庭用の5倍の光を出すプロジェクターを6台使って、大きな一つの絵を編み出します。

凹凸や丸みをソフトで計算

投影する建物外壁には凹凸や丸みもあり、画像がゆがまないようにコンピューターソフトで計算しながら、本番まで修正していきます。この場所でしか再現できない瞬間の表現。だからこそ感動を呼びます。

家庭用の5倍の光を出すプロジェクター

映画業界や映像制作関係者が新たな表現手段として取り組み、美しい色合いの独創的なデザインの動画や映画づくりに採用しています。ゆがみを生じさせず見せるのが腕の見せ所となります。

完成までに数か月

大がかりな作品を完成させるには、数カ月かかります。

映画「バクマン。」に採用

原作・大場つぐみ、作画・小畑健の「DEATH NOTE」(デスノート)コンビが手がけ、累計売り上げ1500万部を超える同名コミックを実写化した「バクマン。」漫画家を目指す若者を真正面から描いた青春ムービーです。

作品を盛り上げる多彩な映像テクニック

地道な漫画執筆作業を、プロジェクションマッピング(実際の風景や空間にCGなどの映像を投射する映像技法)を使って効果的に見せ、漫画の人気争いをCG空間でのバトルシーンで表現するなど、作品を盛り上げる多彩な映像テクニックが、見所の一つとなっています。

斬新な映像表現

監督・脚本は新感覚恋愛映画「モテキ」(2011年)で注目を浴びた大根仁(46)。一見地味な漫画制作の現場を舞台に、斬新な映像表現を織り交ぜながら、恋、笑い、涙、感動と見どころ満載に仕上がっています。

ミュージカルにもCG

一方、韓国では、同国初の創作ミュージカルで成功を収めた「サルチャギ・オプソエ」を手がけた劇団ミュージカル・ヘブンが注目されています。

「サルチャギ・オプソエ」というタイトルは、済州地方の方言で「こっそり来てください」の意味で、古典芸能である歌や踊りを取り入れた時代劇風ミュージカル。4万人の観客動員数と85%の客席占有率を記録した成功の鍵は、古典と先端技術の融合にあります。

ホログラムや3Dマッピング

演出にはホログラム技法のほか、プロジェクターで造形物に映像を投影させるプロジェクションマッピング(3Dマッピング)など最新技術が駆使されており、観客の目と耳を引きつけたと評価されました。

また、日韓共同ミュージカルを成功させるなど、韓流ミュージカルの普及にも力を注いでいます。